アーモンドミルクの特長
アーモンドミルクは牛乳ではない
アーモンドミルクは、家庭で作る場合は水に浸したアーモンドをミキサーなどで細かく砕いた細片を漉した飲料です※。乳白色をしていて「アーモンドの入った牛乳?」と思う人もいるかもしれませんが、原料はアーモンドと水からなる植物性飲料。美容と健康に良いといわれるアーモンドの栄養素をまるごと摂れるヘルシーな飲料なのです。
※ 一般的に販売されているアーモンドミルクは、アーモンドを挽いてペースト状にしたものから製品化するものや、アーモンドをすり潰し水を加えて濾さないまま製品化したものなど、作り方もメーカーによって様々です。
アーモンドミルクの作り方
アーモンドミルクの作り方ムービー
材料
- 生アーモンド : 100g(ローストアーモンドでも可)
- 水 : 500ml(浸しておく水以外)
- 塩 : ひとつまみ
※写真は二倍量
- 下準備
- アーモンドは分量外の水に一晩以上冷蔵庫などで浸水させる。
※途中、水は入れ替えない。
- 1. ざるに上げる
- アーモンドを浸した水を切り、軽く洗う。
- 2. ミキサーで攪拌する
- アーモンドと水(200ml程度)、塩をミキサーに入れて1~2分ミキサーかける。残りの水も加えてさらに1~2分ミキサーかける。
- 3. 濾し、絞る
- ボウルにザルを重ねて布をかけ、(2)を漉す。
- 4. 出来上がり
- 出来上がったアーモンドミルクは容器に入れて冷蔵保存し、なるべく早く飲み切る。 時間が経つと分離するので良くかき混ぜてから使用する。
牛乳と比較して低カロリー、
低糖質、コレステロールゼロ
アーモンドミルクの特長は、牛乳と比較して低カロリー、低糖質、コレステロールゼロのヘルシーな点。
牛乳の脂肪分が気になる人やダイエット志向の人が、アーモンドミルクを積極的にとっているのはこのためです。
また、乳糖やグルテンを含まないので、これらの物質に過敏な人や不耐症の人も安心して飲むことができます。
アーモンドミルク (砂糖不使用) |
牛乳 (普通牛乳) |
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エネルギー (カロリー) |
39kcal | 128kcal |
糖質 | 0.9g | 10.1g |
コレステロール | 0mg | 25mg |
コップ1杯(200ml)あたり
出典:アーモンドミルク→グリコ「アーモンド効果 砂糖不使用」 牛乳→文部科学省「日本食品標準成分表2020年版」(八訂)」
キレイとヘルシーをかなえる
栄養素がたっぷり
「天然のサプリメント」とも呼ばれるアーモンドには、ビタミンやミネラル、食物繊維などが豊富に含まれています。なかでも注目すべきは、若返りのビタミンとも呼ばれるビタミンE。強力な抗酸化作用で老化の予防に役立ち、美容と健康の強い味方になってくれます。また、腸内環境を整え、デトックス作用もある食物繊維もたっぷり。さらに、便秘の解消や、生活習慣病の予防効果も期待されているオレイン酸も豊富です。
アーモンドの栄養成分(100gあたり)
- カロリー609kcal ビタミンE30.0mg ビタミンB21.06mg ナイアシン3.6mg
- カリウム760mg カルシウム250mg マグネシウム290mg リン460mg
- 鉄3.6mg 亜鉛3.6mg 銅1.17mg マンガン2.45mg
- 食物繊維10.1g 脂肪酸49.68g オレイン酸34.0g リノール酸12.0g
出典:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
アーモンドに含まれる
特長的な成分含有量
出典:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版」(八訂)
アーモンドミルクは
液状だから粒より吸収が良い
体にうれしい栄養素がたっぷり含まれるアーモンドですが、細かく砕いてアーモンドミルクとして摂取したほうが、そのまま食べるよりも吸収率がよくなります。
植物の細胞には細胞膜の周りに硬い細胞壁があります。アーモンドの栄養素は細胞の中にあり、硬い細胞壁を砕いて壊すことで、中の栄養素を十分に吸収することができるのです。アーモンドの形状による脂肪酸の溶け出し量の違いを見てみると、細かく砕いたアーモンドは、そのままのアーモンドより2倍以上消化がよいことが示されています。
アーモンドの粒は硬くてよく噛まなければいけませんが、アーモンドミルクなら、噛むのが苦手な小さな子どもやお年寄りにもおすすめです。
アーモンドの形状別の脂肪酸の溶出量
出典:J. Agric.Food.Chem., 56(9), 3409-3416(2008)